「読者の気持ちの予測」と「読後感」について - 小説の書き方講座

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「読者の気持ちの予測」について

小説を書く上で、「自分の作品に対して、読者がどう感じるのか」を予想する事はとても重要な事です。

自分が狙ったように読者は受け取ってくれるか、間違って伝わらないかを予想せずに書いてしまうと、当然の事ながら「自分の思っていない受け取り方をされてしまった」となり、作品の評価にも影響します。

小説を書く時は、「読者の気持ち」を予測して書きましょう。

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「読後感」について

読後感とは、読者が小説を読んだ後に感じる気持ちの事です。

「読んで良かった」「すごくおもしろかった」「切ないけど良かった」「いろいろ考えさせられた」など、読んだ後に気持ちが残る作品になるように心がけましょう。

 

「ハッピーエンド」と「バッドエンド」について

物語の終わりは、基本的にハッピーエンドで終わるものが一般的です。
ハッピーエンドだと、今までの主人公の苦しみや努力が報われる形になるからです。

一人称の小説の場合は特に、主人公に感情移入して読むため、苦しみや努力は、読者も実際に体験しているようにストレスとして受けてしまいます。

ハッピーエンドの場合は、そのストレスが解消されてスッキリした気分になりますが、バッドエンドの場合は、さらに大きなストレスを受けた後、そのまま解消される事がないままになってしまいます。

小説を読んで気分を害した読者は、「気分の悪い小説」「おもしろくない作品」という評価をします。

バッドエンドで良い評価をもらう事は、ハッピーエンドに比べてかなり難しいと言えるでしょう。

 

不快になりにくいバッドエンドの形

バッドエンドでも不快になりにくい物語の一例は、「主人公が悪の立場」である場合です。

「革命を起こそうと考えている人物」や、「愛する人を助けるために非情になった人物」などが主人公の場合、目的のために関係のない人も犠牲にしてしまう事があります。

その人物が目的を達成した後に、幸せに暮らしてしまうと「あの時、関係のない街の人を犠牲にしておきながら、自分は幸せに暮らすのか!」という印象になってしまいます。

ハッピーエンドが逆に、違和感や不快感を感じさせます。

事故や手違いなど主人公が望んでいない形でも、関係のない人を殺してしまった場合は、愛する人を助けるために命を落としたり、「多くの人を殺しすぎた」と自ら命を絶ったり、自分の死をもって計画を完遂する事で、「今までの罪を死をもって清算した」という印象になります。

主人公が死んだため、バッドエンドではありますが、「愛を貫いた」や「かっこいい生き様」として、読者は主人公の死を「物語上必要なもの」として受け入れてくれやすくなります。

狙い通り必要だと感じてくれれば、バッドエンドでも良い終わり方になります。

しかし、読者が「何も殺さなくても……」と感じてしまうと、悪い終わり方となってしまいます。

読者の内面によって「良し悪し」が左右されるため、バッドエンドはとても難しい終わらせ方になります。

 

不快になりやすいバッドエンドの形

「弱い主人公がライバルに勝つために努力をして強くなったが、ライバルはもっと強くなっていて、やっぱり勝てなかった」という形のバッドエンドにしてしまうと、読者は「だから何?」と感じてしまいます。

ある意味「リアル」ですが、わざわざ読んだのに「現実によくある失敗」を追体験させられても良い気分になるはずはありません。

日常モノやギャグ、シュールな物語ならともかく、真面目なストーリーで、「結局、成果が出なかったもの」は「読んで損した」という不快な気持ちになりやすく、良い評価をもらえる事は少ないでしょう。

 

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