「伏線」について - 小説の書き方講座

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伏線とは、「物語中に潜ませるキーワード」の事です。

人物の言動や物事などを物語の序盤や中盤に見せておき、物語の終盤にそのキーワードの意味がわかるという使い方をします。

伏線により、読者を驚かせたり、予想をさせたり、予想を裏切ったり、読み進める興味を引く事ができます。

伏線がうまく張られている作品は、高評価を得る事が多いです。

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「伏線」に関する言葉

「伏線を張る・伏線を敷く」伏線を作る事。

「伏線を回収する」伏線の答えを出す事。

 

伏線の使い方

伏線を張った場合

とある施設から脱出するシーンで、引き出しを開けた時に、中から鍵が出てくるとします。

何の鍵かわかりませんが、何かに使える可能性があると持って行く事にします。
(これが伏線になります。)

終盤に、仲間がヘリをよこすと連絡が入ったため屋上に向かいますが、屋上への扉は鍵が掛かっており開きません。

ドアノブを何かで壊そうと見回したり、蹴破ろうとするのですが開く事はありません。

ふと引き出しから持ってきた鍵を思い出し、それを使ってドアを開ける事に成功します。
(これがフラグを回収した状態になります。)

 

伏線を張っていない場合

伏線を張っていないが、すぐにドアを通る流れにしたい場合は、「鍵が掛かっていなかった」「簡単に壊して開けられた」など、その場で解決する単純なものになってしまいます。

この場合、スムーズに進む反面、盛り上がるポイントがなくなってしまいます。

 

伏線の回収し忘れ

「伏線の回収し忘れ」という状態は、作者が鍵を手に入れていた事を忘れてしまい、別の方法でドアを開けてしまったり、開けるのをあきらめてしまう状態の事です。

読者はちゃんと鍵の事を覚えているので、「あの鍵は何のための鍵だったんだ?」とか「あの鍵を使えよ!」と思ってしまいます。

この失敗をしてしまうと、それまでどんなに良い物語だったとしても、一気に評価が下がってしまいます。

 

伏線の大事なポイント

伏線は、伏線を見た時に、先の展開がわかってしまわないようにする必要があります。

先の展開を盛り上げるために伏線を張っているのに、先の展開がバレてしまっては逆効果になってしまいます。

読者の予想を越えたアイデアを出して、読者を驚かせましょう。

 

伏線のタイプ

明確な伏線タイプ

読者が伏線を見て「これは後で何かあるな」と、記憶しやすくした伏線です。

上記の例の「鍵」は、このタイプに当たります。

 

さりげない伏線タイプ

読者が見ても何も感じる事がなく、「なんとなくあったな~」くらいにしか印象に残さないようにした伏線です。
(あえて印象に残さないようにします。)

伏線を回収した時に、読者は「あの時のあれは、このためにあったのか!」と驚く事になります。

伏線である事に気付かせないため、「明確な伏線タイプ」よりも先が読まれにくくなります。

 

二段構えの伏線タイプ

読者に「張った伏線を回収した」と思わせておいて、「本当の伏線の回収」をさらに後に用意しておき、伏線を二段構えにしておく方法があります。

読者がたくさんの本を読んでいたり、伏線について良く理解している場合、伏線が1つだけだと、伏線から先を簡単に予想されてしまいます。

二段構えにしておく事で、1つ目の伏線の回収を予想されても、もう1つは残るため、読者を驚かせたり、より深みを増した物語にする事ができます。

 

ミスリードのための伏線

ミスリードとは、「間違った方向に導く」という意味です。

ミスリードは、推理モノなどで良く使われる方法で、最後まで読者に「真犯人が誰か」という事を気付かせないようにするために使われます。

殺人事件が起こった場合、犯人の目撃証言や現場に残されていたものを手がかりに捜査を開始します。
(これが伏線になります。)

物語の中盤くらいまで、すっとAが犯人として描かれ、とうとうAは逮捕されます。
(これが伏線の回収になります。)

ですが、犯人はこのAではなかった事がわかり、別に犯人がいる事がわかります。

作者が「Aが犯人に見えるようにワザと書く事」で、読者はAが犯人だと予想して読み進めているため、真犯人は別にいるという事実に驚き、真犯人は誰なんだと興味を引かれる事になります。

 

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