【声優講座⑤】魅力的に話す技術・アクセント・イントネーション

※ この講座の完全版は、動画の方になります。(解説用の画像も、動画の方にあります)




「魅力的に話す技術」を知ろう

「魅力的に話す技術」について

文章やセリフは、何も考えずに淡々と読んでしまうと、ただの棒読みになってしまいます。

声優やナレーターは、聞く人の事を考えて、聞き取りやすく、理解しやすくなるように、様々な話す技術を使ってしゃべっています。

「魅力的に話す技術」を知れば、声優やナレーターのような、魅力的なしゃべり方を身に付ける事ができます。

「抑揚」について

「抑揚」とは、「声の大きさ・話す速度・音の高低」などをコントロールする事で、内容をわかりやすくしたり、大事な部分を強調したり、感情を表現したりします。

抑揚があまりないと、「最初から最後まで同じ調子」になってしまい、淡々とした読み方になってしまいます。

「ロボット」「感情があまりないキャラ」「アニメ内の演劇シーンで、わざとヘタに演じる時」など、あえて抑揚をなくして表現する事もあります。

「緩急」について

「緩急」とは、セリフを言う時に、早くしたりゆっくりにしたり、速度に変化をつける事です。

早口でまくし立てたり、ゆっくりと大事に読んだりします。

「高低」について

「高低」とは、セリフの中で、声が高くなったり低くなったりする事です。

楽しいと声が高くなったり、落ち込んでいると声が低くなったり、感情で声の高さが上下します。

「おじさんキャラだから、常に低い声」「子供キャラだから、常に高い声」というわけではありません。

「強弱」について

「強弱」とは、セリフを「強く・荒々しく」言ったり、「弱く・優しく」言ったり、強さに変化をつける事です。

怒っていると強く怒鳴るように言ったり、疲れてへろへろだと弱く言ったりします。

声の大小と混同してしまいそうですが、「強さ=大きい声」「弱さ=小さい声」ではありません。

「アクセント」について

「アクセント」とは、「単語内の音の高低」の事です。

アクセントを間違ってしまうと、言葉の表す意味まで変わってしまいますので、要注意です。

「端」と「箸」など、音の高低が少し違うだけで、全然違うものを指す言葉になります。

正しいアクセントを知るには、「アクセント辞典」を使って調べましょう。

「イントネーション」について

「イントネーション」とは、「文章全体の音の高低」の事です。

「語尾の上げ・下げ」が大きな特徴になり、方言や年代などで、様々な違いがあります。

「アクセント」の場合は、「アクセント辞典」がありますが、「イントネーション」の場合は、「イントネーション辞典」はありません。

「リズム」について

セリフにも、歌やダンスのように「リズム」があります。

リズムが良いと、聞いた時に心地よく感じたり、楽しさを感じます。
明るい子供のキャラクターのしゃべり方は、ポンポンポンと弾んでいたり、歌っているようだったりします。

リズムが悪いと、聞いてる人に、気持ち悪さや不安定な感じを与えます。

剣で斬られて、今にも死にかけている人は、呼吸や声が安定せず、リズムがバラバラになっています。

演技では、状況によって、あえて悪いリズムを使って表現する事もあります。

「プロミネンス」について

「プロミネンス」とは、文章の中の「しっかり伝えたい部分」を強調して伝える事です。

ちゃんと重要な部分を強調しないと、聞いている人にさらっと聞き流されてしまい、頭に残らなくなってしまいます。

人に何かを伝える時には、「一番何を伝えたいのか」を考えてみてください。

「昨日 渋谷で 大きな事故が あったらしいよ」というセリフを言う場合、「場所」を伝えたいなら、「渋谷で」を強調して言います。

「何があったか」を伝えたいなら、「大きな事故が」を強調して言います。

●「強調」の仕方には、主に以下の3つの方法があります。

〇強調したい言葉を、ゆっくり読みます。

〇強調したい言葉を、強く読みます。

〇強調したい言葉だけ、声を低くして読みます。

他にも様々な方法がありますので、人に何かを伝えたい時には、どんな風に言っているのかを考えてみましょう。

「ポーズ(間)」について

「ポーズ」とは、セリフを読む時に、「間」を開ける事です。

「間」には、2種類あります。

●論理的休止
「論理的休止」は、句読点で区切って、聞き手にわかりやすく伝えるための間です。

●心理的休止
「心理的休止」は、感情や状況を受けて区切ったり、演じる人物の心境に影響を受ける間です。

探偵が犯人の名前を言う時に、さらっと言ってしまうよりも、探偵の顔のアップを無言で数秒ほど映して、少し溜めてから、「犯人は○○さんです!」と言う方が、聞いた人の印象に残ります。