【歌講座③】声区を知ろう・音域の広げ方・オクターブ

※ この講座の完全版は、動画の方になります。(画像も動画の方に多くあります)




「声区」を知ろう

「声区」について

「声の高さの範囲」ごとに、それぞれ違った発声方法で声を出すのですが、
「発声方法によって分けた発声の区分」の事を「声区」と言います。

低い音から、

「チェストボイス」
 ↓
「ミドルボイス」
 ↓
「ヘッドボイス」
 ↓
「スーパーヘッドボイス(ホイッスルボイス)」

と、高くなっていきます。

●「チェストボイス」について

チェストボイスとは、「地声」の事です。

普通にしゃべっている時の声が地声になります。
チェストボイスは、胸(チェスト)で共鳴させて音を響かせます。

ほとんどの人が練習をする事なく使える声ですが、息が漏れてしまって弱々しい声の人や、高い声でしかしゃべれない人の場合は、チェストボイスではない声区で、しゃべっている事があります。

●「ミドルボイス」について

ミドルボイスとは、「裏声の一番低い音域」の事です。

ほとんどの人が出せますが、喉が閉まって苦しそうな声になったり、息が漏れすぎて、か細くなってしまう人もいます。

訓練をする事で、力強さのある高音を出せるようになります。

一般的には、ほとんどの人が、「低い音域をチェストボイス」「高い音域をミドルボイス」で歌っています。

●「ヘッドボイス」について

ヘッドボイスとは、「裏声の高い音域」の事です。

男性が女性の歌を歌おうとする場合は、この音域を使えるようになる必要があります。

●「スーパーヘッドボイス(ホイッスルボイス)」について

スーパーヘッドボイスとは、「もっとも高い音域」になります。

「ホイッスル(笛)」のような声になるため、「ホイッスルボイス」とも呼ばれています。

スーパーヘッドボイスを使える人は、プロでもあまり多くなく、難易度の高い声区になります。

また、男性で、この声区を出せるようになる人は、非常にまれと言われています。

「裏声」に関する知識

●「ファルセット」について

「裏声=ファルセット」として広まっている事がありますが、「ファルセットは、裏声のひとつ」です。

ファルセットは、「息漏れを多くした裏声」で、優しい印象の高い声になります。
「コーラス」で使われている声です。

小・中学校の音楽の授業で習う裏声は、「ファルセット」である事が多いため、「裏声=ファルセット」として広まってしまったのかもしれません。

●「喚声点(ブレイクポイント)」について

「地声」が「裏声」に変わる境目の事を、「喚声点(ブレイクポイント)」と言います。

また、チェストボイスから裏声に移る際に、急激に声質が変わり、「声が裏返ってしまった」という状態の事を、「ブレイクした」と言います。

「音域」の広げ方

「音域」について

音域とは、歌う事のできる「一番低い音から一番高い音までの範囲」です。

自分の出せる音域が狭い場合、それ以上に広い音域を使った歌は、歌う事が難しくなります。

一般の人の場合、「1オクターブから1オクターブ半くらい」と言われています。

ボイストレーニングをする事で音域を広げる事ができ、訓練次第で、「2オクターブ」や「3オクターブ」まで出せるようになります。

「オクターブ」について

1オクターブは、「ドから次のド(ドレミファソラシド)」の範囲になります。
(「ミ」から始まった場合は、次の「ミ」までになります。)

つまり、2オクターブは「ドレミファソラシ・ドレミファソラシ・ド」の範囲になります。

カラオケで、「原曲の音域」が高すぎる場合は、「オクターブ」を変えて歌う事で、「ムリをせずに出せる音域」になって、歌いやすくなる事があります。

「音域」を広げる方法

音域を広げるには、「声区」をしっかりと理解しましょう。

声の高さによって、「声の出し方」を変えて対応していく必要があります。

正しい発声の仕方を身につけた後は、ムリをしないように気をつけながら、毎日少しずつ高い音が出るように、喉を慣れさせていきます。

喉も筋肉ですので、ムリをすると痛めてしまいます。
焦っても急には鍛えられないため、気長に訓練を続けましょう。