【小説講座②】語感・二重表現・体言止め・ら抜き言葉・てにをは・オノマトペ

※ この講座の完全版は、動画の方になります。(画像も動画の方に多くあります)




文章を書く時に 気をつける事

「てにをは」に気をつける

「てにをは」とは、単語の後について動詞や形容詞との関係性を表す「は・が・も・を・に」などの事です。

「てにをは」が正しく使えていないと、意味が変わってしまったり、読者に違和感を与えてしまいますので、たった1文字ですが気をつけて使いましょう。

○「私はがんばって手伝った」

○「私ががんばって手伝った」

○「私もがんばって手伝った」

○「私をがんばって手伝った」

ら抜き言葉

ら抜き言葉とは、「食べられない」を「食べれない」のように「ら」を抜いて書く事です。

しゃべっていると省略する事もありますが、文章では「ら」を省略してしまうと「文法としておかしい」という事になってしまいます。

ただ、「言葉の変化」として、「ら」がない方が自然に感じる事もあり難しい所です。

プロの小説家でも、知ってか知らずかわかりませんが、ら抜き言葉になっている事があります。

二重表現に気をつける

二重表現とは、「頭痛が痛い」のように「頭痛」自体に「頭が痛い」という意味があるのに、
さらに重ねて「痛い」と書いてしまう事を言います。

他にも、「一番最初」「最後の結末」など、意外と使ってしまいそうな言葉があります。

顔文字や、インターネットで使用されている表現について

顔文字(^▽^)や、(笑)、笑いの「w」などの表現は、インターネット上やメール上では違和感を感じませんが、小説内に出てきた場合、読者に違和感を感じさせてしまうため、ストーリーでメールの文章を書くなどの必要な場合を除き、できるだけ使わない方が良いでしょう。

同じ音を何度も繰り返さないように気をつける

「となりのトトロ」は「の」が1回なので違和感はありませんが、「となり町の学校の校庭の木の上の鳥の巣」と、「の」がたくさん入ると読者に違和感を与えてしまいます。

同じ音が何度も入ってしまわないように、自然に感じる文章を考えてみましょう。

文末が何度も同じにならないように気をつける

「○○した」や「○○だった」など、同じ文末が繰り返されると、読者に違和感を与えてしまいます。

今日は何もする事がなかった。
突然電話が鳴った。
友達のAさんだった。

などのように同じ文末が続いてしまうと、小学生が書いた日記のようになってしまいます。

文章を読みやすくする方法

「語感」について

「語感」とは、その文字から受ける印象の事です。

小説では、文字から受ける印象をうまく使って、より多くの情報を読者に伝える事ができます。

文字を読む時や書く時に、語感を意識してみましょう。

漢字の開き閉じ

「漢字の開き閉じ」とは、「漢字」にするか「ひらがな」にするかという事です。

漢字で書ける言葉を、ひらがなで書く事を「開く」と言い、漢字で書く事を「閉じる」と言います。

漢字にできる文字を全て漢字にしてしまうと、漢字だらけになり読みづらくなってしまいます。

また、漢字の多い文章は印象が硬くなってしまいます。

作品の雰囲気やシーン、セリフならしゃべっている人物の印象も考えて、漢字にする割合やどれを漢字にするかを考えましょう。

「ボクは恐る恐る中を覗いた」 → 「ボクはおそるおそる中をのぞいた」
ひらがなで書いた方が柔らかい印象になります。

「助けてくれて有難う」 → 「助けてくれてありがとう」
日常的にひらがなでよく見ている文字は、ひらがなのままの方が読みやすくなります。

「音による語感」について

音によって、丸い印象を与えたり、鋭い印象を与えます。

○丸い印象を与えやすい音
母音が「あ・う・お」の音。
伸ばし棒(ー)のある音。

○鋭い印象を与えやすい音
母音が「い・え」の音。
小さい「っ」の入る音。

「表記による語感」について

表記によって、柔らかい印象を与えたり、硬い印象を与えます。
「ひらがな」は柔らかく、「カタカナ」や「漢字」は硬い印象を与えます。

○ひらがな 「ありがとう」 (柔らかい印象)

○カタカナ 「アリガトウ」 (硬く、カタコトな印象)

○漢字 「有難う」 (硬く、かしこまった印象)

体言止め

体言止めとは、体言(名詞・代名詞)で文末を終える事です。
リズムが良くなったり、余韻が感じられるようになる効果があります。

●普通の文章
「物陰から男が見ている」
「この世のものとは思えない光景だった……」

●体言止めの文章
「物陰から見ている男」
「この世のものとは思えない光景……」

オノマトペ(擬音語・擬態語)について

オノマトペとは「擬声語」の事で、「音を表現した擬音語」と、「状態を表現した擬態語」があります。

一般的な小説では、オノマトペを使う事はありませんが、ライトノベルの場合は、読みやすさを優先しているため、直感的にわかりやすいオノマトペを使用する事もあります。

ただし、あまり使いすぎると文章が稚拙になってしまうため、バランスを考えて使いましょう。

○擬音語
ワンワン、トントン、ゴーン

○擬態語
スリスリ、ポヨンポヨン、グリグリ